「年収が少なくても住宅ローンを組める?」、「借りれても無理なく払い続けられる??」
お客様よりそんな相談を受けることも多く、不安をお持ちの方も多いかと思います。
前回は住宅ローンの変動金利と固定金利について解説させて頂きましたが、金利タイプをどちらにするか決めたら、後はどの様に返済計画を立てていくかが重要になってきます。無理のない返済計画と、年収に合った借入額を考えてみましょう。
今の年収から理想の借入額を知る
住宅ローンがどの位借りられるかを知る上で必要なのが「返済負担率」。
ではまずそれを利用して「大体の上限」の目安と、「無理のない範囲」の目安を考えてみます。
返済負担率の計算方法は簡単で ローンの年間返済額÷年収 で求めることが出来ます。このローン年間返済額には住宅ローン以外の現在借入している別のローンの返済額も足して計算をすることも重要です。
例えば。。。
・マイカーローン
・スマートフォンの分割払い
・クレジットカードの分割払いやリボ払い
等々
そしてそれが年収の30%~35%が上限の目安。無理のない範囲は20%が目安とされます。
意外と少ないな。。。と思われる方も多いと思います。相談される方の中でも、現在賃貸住まいで35%位の家賃を無理なく払えているのでそれ位のローンを組んで大丈夫ですよね?とおっしゃる方もいらっしゃいますが、賃貸と分譲では「それ以外」にかかる費用が違いますので、賃貸の家賃と住宅ローンの月々の支払額は同列に考えない様にしましょう。
平均返済負担率はどの位?
とはいうものの。。。どの位借りていいのかって想像がつきづらいですよね?
なので、実際に借りた方の「平均返済負担率」を2021年4月~2024年4月の資料を基に見て行きましょう!
(住宅金融支援機構 住宅ローン利用者の実態調査引用)
これを見てわかる通り、返済負担率の最頻値は15%~20%以内が多く、2021年4月~2024年の4月の平均値は全て19%台であり、住宅ローンを利用される方の平均は「無理のない範囲」に収まっている事が分かります。住宅ローンの借入額の参考にしてみて下さい。
返済期間はどのくらいにすればいい?
金利タイプと借入額が決まったところで、次は返済期間について考えてみましょう!
まずは現在利用者の返済期間を見て参考にしてきます。
(住宅金融支援機構 住宅ローン利用者の実態調査引用)
上記資料をみるとわかる通り、返済期間の最頻値は30年超~35年以内であり2021年4月~2024年4月の平均値は28年後半~29年後半でローンを組んでいるという事が分かります。
返済期間を長く設定すれば年間の返済額も少なくなり、返済率(年収に占める年間返済額の割合)も下げる事が出来ます。返済率が下がるとその分貯蓄や投資に回したりすることもでき、余裕を持った返済計画を組む事が可能となります。ですがその反面、その分の利息は増えますので総返済額が上がってしまう事になります。。。なので!十分にライフプランやファイナンシャルプランを立てて考える事が重要となります。
また、返済率を下げるには住宅ローン以外の借入は極力せず、今あるローンに関しては完済しておくと、更に金銭的・精神的余裕が生まれます。この場合は金利の高いローンから減らしていくと効率がいいです。
頭金はいくら必要なの?その目安は??
さて、ここまでくればあとは頭金。ではどの位必要なのか?を見て行きましょう!
まず、頭金って何?と思われる方もいらっしゃると思います。頭金とは「不動産の代金から住宅ローンの借入額を引いた部分」となります。住宅ローンを申し込んだ金融機関や審査内容によっては、不動産代金全額の融資がおりず足りない部分に関しては、頭金として最初に入れるという形になります。
もちろん足りない部分だけでなく、資金的に余裕があれば頭金として初めに多めに払っておけばローンの借入額や返済期間が減り負担も減りますので、こちらも「無理のない範囲」で頭金として入れる事を検討するのもいいでしょう。決して貯金があるからと言って、全額入れてしまうなんて事の無いように注意しましょう!住宅ローン以外でも様々な出費がある可能性を常に考慮に入れる事が重要です。
また、こちらの頭金にも目安が存在します。大体、不動産代金の20%とされ3,000万円の物件でしたら600万円程度。更にそれ以外に不動産売買に関わる諸費用も別途用意する事も忘れてはいけません。その他費用に関しては「新築戸建を購入の際にかかる費用とは?」にまとめていますのでご確認いただければと思います。 なので、頭金は諸費用含めると不動産代金の25%程度見ておく必要があります。
ファイナンシャルプランを作る
皆様はファイナンシャルプランを作った事はありますでしょうか?
いえいえ、FPに大金を出して作るしっかりとして完璧なものではなく、大体こんな感じの人生が想定されて、「何歳の時にはこの位のお金はかかるだろう」という簡易的なものでいいので、是非一度ファイナンシャルプランを自分で作ってみて下さい。その後実際にかかる金額がわかった段階でファイナンシャルプランを修正していけばいいのです。それによりおぼろげにでも未来にかかるお金が分かる事で、普段のお金の使い方(金額の大小問わず)を気にするようになり、固定費や変動費に無駄がないか等を見直すことが出来る様になってきます。当然住宅が欲しい!と思われる方で住宅ローンを組もうと思われるならば、そのファイナンシャルプランに含まれますから、無理のない金額や範囲を個々の状況を鑑みて設定する事が出来ます。
特に「かかるお金」という意味で考えておいた方がいい部分は、大きな部分では子供の教育資金や自動車購入、細かく言えばスマートフォンの購入やパソコン・テレビ・洗濯機・冷蔵庫や給湯器等の家電も買い替えの時期を考えておき、その金額を用意しておく事で細かくローンを組むという事がなく、無駄に利息を払うことがなくなっていきますのでお勧めです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?まずファイナンシャルプランを作成してみて問題がなく、住宅の購入が可能!と決断したら上記を参考にして頂き、住宅ローンを組む際の一助にしていたければと思います。今でしたら副業や共働きに変えるなどして収入を増やす方法もいいかもしれませんね♪
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